あのぷかぷかするやつです。
愛煙家はその煙が好きです。
煙にはいい匂いがするのだそうです。
では、いい匂いがするものを燃やすとどうなるのでしょうか。
たとえば紅茶。
あのごくごくするやつです。
僕は紅茶が大好きです。みんなも好きでしょう。
紅茶はいい匂いがします。
手元にあったのでこれを燃やしてみたくなりました。
そういえばお香なんてあるじゃないですか。
それと同じなんじゃないですかね。
ティッシュとともに燃やす
身近なところにティッシュがあった。
これで茶葉を包んで燃やそう。
(写真がありませんので臨場感あふれる実況とともに解説します)
ティッシュがダブルだったのでこれを裂き、薄いペラペラにする。
それを折り目にそって二つ折りにし、中央にそって茶葉をまんべんなく盛る。
この時点でいい匂いがただよってきた。茶種?知らねえよそんなもん。*1
とにかくタバコ様に巻き、ZIPPOで片端に点火。
オイルライターのオイル臭が芳醇な香味をだめにする*2?知らねえよそんなこと。
とにかく我輩は燃やしたいのだ。
紅茶のように真っ赤な切っ先から白煙が立ち昇る。
ゆるゆると形を変えながら燻るその様子は、竜を彷彿とさせる。
煙はいよいよその濃度を上げ、辺りには心地良い芳香が…あれ?
すごく焼却炉の匂いがします*3
たまらん。なんかどこかに紅茶な香りもするけど、すごく煙いです。
あえて例えるならば、焼き魚をしているときの匂い付き制汗剤のような感じです。
これでは実験の目的が果たされません。
我々(一人である)が望む結果は、紅茶そのものを燃焼させた香りなのです。
そこで調査班*4は、新たな物資を調達したのである。
アルミホイルで燃や(?)す
これは燃やすという定義に入るかどうか懸念が残るが、まあ茶葉は炭化していたので燃焼としておこう。
我々調査班は、問題の解決のため新品のアルミホイルを開封した。必要な物資は必要な時に役立ってこそ物資たりうるのである。*5
ここでアルミホイルの開封に手間取り数分を要したことなど、誰も知らないのである。
ここで閑話休題。最近の/アルミ(ホ|フォ)イー?ル/は切り取り刃が紙でできていて、分別の手間を軽減してくれるのである。
おかげで僕は分別作業から開放され、時間を節約できてとっても嬉しい。鈍った紙刃でホイルを裁つのに十秒以上掛かることを除いては。
アルミホイルを四つ折りにし、茶葉を充填する。ホイルの角が過熱しないよう、角に丸みを持たせる。
ピンセットが無いので、その場にあったエヴァのSEELEブローチでホイルをぶちぬくことで保持する。
加熱を開始する。
十秒ほど経ったころであろうか、どこかに紅茶の香りを感じ始める。
加熱開始から三十秒経過。……!? すごい量の白煙が!!
こ、これはすごいぞ!!!!!
辺りにただよう、芳醇なフルーツのような匂い。かごに盛られたような、種々の果実の発するそれに近い甘い芳香。
アルミホイルからは、強烈な香りが放たれていた。
しばらく加熱し続けると、煙と芳香は姿をひそませた。ホイルの内部は、見る影もなく完全に炭化していた。
長い間閉じ込められていた紅茶が、一瞬で散華し、灰となったのである。
我々の所望するところの目的は完全に達成された。紅茶よ、永遠に!!!
実験その後
- 部屋が紅茶臭くなった。
- 紅茶は飲むほうがおいしい。(アプリコットジャムがおすすめ)
- 追求の精神を忘れてはいけない。我々は椛川研究師団であるッ!!!!!