セキュリティをどーたらこーたらなんておそらく二十年くらいIT業界で言われ続けてきたと思う。
そしてその頃には想像も付かなかったような規模で情報化が進んだ今現在でも同じ事が言われ続けているのは、
やはり情報漏洩が一定の頻度で発生しているということなのだろう。
情報漏洩のリスク対策をするのは企業だけ、という常識はもはや過去のものとなりつつある。
日常生活のあらゆる面がコンピュータに取り込まれた現在、ほんの僅かなデータの漏洩から取り返しの付かない事態を招くかもしれない。
「マーフィーの法則」にもあるように、「恐るべき事態は、そのうち必ず発生する」のです。
じゃああなたはチマチマ重要なデータだけ暗号化するだろうか?人類は自ら思っているよりずっと怠慢だ。
絶対にやりっこない。あなたがよく分かっているはずだが。
さて、Mac OS Xには"FileVailt"なる機能が存在する。
直訳してしまえば「ファイル保管庫」だが、この機能が恐るべき情報漏洩の防止に一役買うのである。
FileVault*1はハードディスクを丸ごと暗号化する。
そしてユーザがMacにログインすると同時にロックが解除され、意識せずにセキュアなMacを使うことができるという優れものだ。
設定の方法は他で山ほど出ているとは思うが、ここで簡潔に説明してみよう。
- 「システム環境設定」から「セキュリティとプライバシー」を選択する。
- 出てきたウィンドウの中の"Filevault"というタブを選択。
- もし鍵アイコンが閉まっており、ロックされている状態ならば、鍵アイコンをクリックしてロックを解除する。
- 「FileVaultを入にする…」をクリックし、指示に従う。
- 数時間待つ。
暗号化には時間がかかる。僕の場合は4時間かかっている。既存のファイルがあればあるほど暗号化に時間を取られるので、
できればMacの購入後すぐに有効にするのが望ましい。
ログインパスワードを忘れてしまうと、予備として作成される「復元パスワード」無くしてはデータが復旧できないような事態になるので、
「復元パスワード」は、どこか安全な場所に印刷して保管しよう。
さあ、これであなたのMacはちょっとだけ安全に近づいた。Macをより安全にするには、ウイルス対策ソフトなどまだまだ打つ手はある。
自分を守れるのは自分だけだ。
*1:最近流行りのThunderBoltやFireWallとごたごたになるので僕はスペルミスに気を配らなければならなくなった。