どうも椛川です。
さて醍醐味はリアルタイム音声入力。便利すぎる。
この記事もその機能を使って執筆というか口述したものを筆記させている。まさにちょびひげ伍長閣下である*1。個人的にはTwitterの投稿がものすごく捗りそうな気がするが、これはさすがに外でやるのは憚られるような気がしてならない。恥ずかしい。
さて、従来キーボード使っていたものを音声を通じてダイレクトに入力できるようになったことで、より思考をダイレクトに(悪く言えば無責任に)Twitterに投稿できるようになった。これによってよりくだらないことをTwitterに投稿する可能性が上がったという事でもある。つらい。やはり文章の美しさというもの、わかりやすさというもの、論理性というものは編集の賜物なのであって、人間自身が直接吐き出した音声によって体系的な知識の結晶が吐き出されるわけではないということだ。実際、言葉を吐き出した後で入力された文章をキーボードで修正するという事は頻繁にあるし、しゃべった言葉がそのまままともな文章としてインターネットに流通させられるとはとても思えない。まぁ、そんな事はツイッターで思想界のそこそこ偉い人が実にくだらない不注意や意固地で炎上するのを見ればわかることだ。やはり編集というものの力は偉大である。したがって今後、Twitterにおける炎上案件はどんどん増加するものと思われる。
ついに文字入力がキーボードから音声言語に置き換えられることにより、これまでパソコンというものにアレルギーを持っていた世代であってもよりインターネットを用いて情報発信していく時代が来るのではないかという気がしている。そんな時代が来たら楽しい。
音声を用いた文書の記録というものはいつでもどこでも筆記具を全く使わずに自らの考え・発想・思いつきを記録することができるが、これはPoIC(Piles of Index cards、発見や記録を小さなカードに記録していく知的生産)をより容易にするものでもある。何かの発見や記録したい物事に遭遇したら、Evernoteを開いて音声入力すればその場ですぐに記録することできる。なかなかこれは革命的な事ではないか。特に様々な物事の〈発見〉が重要視されるアカデミックな分野に従事する人々にとっては非常にパワフルなツールになるだろうと思う。卒業論文を口述で執筆できたらどんなに嬉しいことか!技術の進化には感服するほかない。
だがやはり所詮はを口述であるため一つ一つの文章は短冊状に切り取られた細かくて読みにくいものになりがちだ。この弱点はいずれ人間自身の手によって克服されなければならないだろう。