百聞は一見に如かず
ナンバー写ってるけどあまり気にしないでくれ.ナイショだぞ.
先日の契約から数週間経過した本日(厳密には日付をまたいだので昨日だが)ようやくバイクの納車が完了し,なんとか自分の契約している駐車場まで帰還することができた. Webエンジニアには大切な3つのエントリがある.それは・・・エンジニア入社エントリ,退社エントリ,そして納車エントリである.
納車
車を納めることを納車と呼ぶ.しかしその用法にはネット上でも様々な議論が存在し,「売る側が使うことばだから『バイク納車しました』はおかしい」派と,「『納車』という出来事が発生したのだから『納車しました』で問題ない」派とが存在し,その趨勢を争っているといわれている.
納車についての理解を深めたところで,納車がどのように行われるか確認していこう.
バイク屋に行く
当たり前だがバイクは勝手に走ってこない.自分が引受けに赴き,それを運転してしかるべき場所まで運転しなければならない.運が良い人間はバイクを自宅までトラックで運んでもらえるらしいが,この街京都ではそういった生き様は通用しない.なぜならどの道クッソ混んだ道路,クレイジータクシー,殺人バスをかいくぐってドライブする運命からは逃れられないからである.だからどうせだったら運転して帰ったほうがよいのである.何事も練習が一番.どんどんPDCAを回してライディングスキルを鍛えていくのだ.そう・・・MT-03の高回転型エンジンのように・・・
そういうわけなので,指定された時刻にバイク屋さんに行け.
説明を受ける
契約のときほど手続きに手間がかかるわけではない.俺は任意保険の契約を控えていたので,クレジットカードを登録する手続きを行ったが,それを抜いても数十分で納車の儀は終了する.
自賠責や盗難保険の説明,そしてその書類が納められたバインダーの授受,そして自賠責証をバイクに収納する一連の手続き.バイク店員はこれまで何人のバイク乗りを送り出してきたのだろう?とても手際の良い,慣れた手付きだ.俺はモタモタしながらライジャケにチェストプロテクターを装着したが,その向きが逆でライジャケの前が閉まらなかった.すべての手順が浮き足立っていた.初めて教習所の扉を叩いたときも,初めて教習車にまたがったときも,こういう体験をしたものだ.だが今回は一つだけ違う・・・ちょっとでも運転をミスると・・・地獄行き・・・!!それでも店員は優しく,メーターの操作方法や,ヘルメットホルダーの使い方を教えてくれた.
さあ出発
店員の任務は終わった.あとは俺がとっとと店を後にし,砂埃を巻き上げながら家への旅路(侮るなかれ,初めて運転する車で京都の市街地を,帰宅ラッシュ時刻に駆け抜けていく,本当にこれは旅なのだ・・・)に駆け出していけばよいのだ.だが未だに俺は・・・アクションカム取り付け中・・・!!スマホマウントをパチパチ回している・・・!!
さて,俺がやるべき事柄はすべて終わった.巣立つ若鳥は飛ぶ練習を親鳥と行うが,ライダーにそんなもん無い.いきなり公道.だからなのか,俺はなるべくエンジンをかけるのを遅らせようとする・・・怖くて・・・これでは初めてのおつかい同然ではないか・・・だが俺は走り出さなければならないのだ!!
ここで上掲の動画のシーンに突入する.途中でトランジションがかかっているのでノーカットではないことがお分かり頂けるだろうが,これは俺がびびってずっと後続車が途切れるのを待っていたためである.初めて運転するバイクはクラッチの具合がまったくわからない.うっかり発進時にエンストすると,発進に備えて全バランスをバイクに預けていた身体が振り回され,そのままコケる恐れがある.バイク屋の前で立ちゴケ.絶対に想像したくない光景の一つ.
王の帰還
バイク屋から駐車場までのルートはこうだ.まずバイク屋を北上し御池通りに達する.ここで右折し御池通りを東に直進,そのままずっと道なりに進み,二条城の南を通過,そのまま烏丸御池地下駐車場に滑り込む.完璧な作戦だ.ただ一つの点を除いては・・・
京都は世界有数の観光地であり,古都であり,都市である.このファクトが意味するもの・・・それは狭いくせに圧倒的な流量,圧倒的な速度だ・・・!!人間だと血圧200オーバー,医者に呼び出されるか死神に呼び出されるレベルだ.しかも今は・・・帰宅ラッシュ!!!!
ああああああああああああああああああああああああ!!!!!
率直に言うと死ぬかと思った.
実績解除
- エンスト 2
- 煽られ 1
- ウインカー消し忘れ 1
帰還完了
そんなこんなでなんとか地下駐車場に到達した俺はある事実に気付く・・・チェーンを家に忘れてきた・・・!!
数十分後,彼女に家からチェーン(6Kg)を持ってきてもらった.感謝・・・圧倒的感謝・・・!!
こうして俺の納車は無事完了したのであった
車載動画
テンパッてて録画ボタン押してなかった
ガソリン入れるのも忘れた
~完~