近所のBALをうろうろしていたら、今日は生活用品の店が賑わっている。まだ11月だというのに、もうクリスマスの飾り付けが始まっていて、どことなく年末特有のあのせわしなさ、来たるべき新年に追い掛けられるようなあの落ち着かない感じが、店の中にも再現されていた。
ちょうど煎茶を切らしていたので、棚を店の端から順番に辿っていく。ない。ない。これは……ほうじ茶で、これは玄米茶だ。どうして煎茶が無いのかといぶかしがったけれど、最近はカフェインレスが流行っているのか、それともただの趣向なのか、良くわからなかった。ついに煎茶は置いてないことが判明したために、けっきょく玄米茶を買い物かごに入れて、本日の目標達成と相成った。そして戦勝者のごとく余分な戦利品をくまなく捜し回っていると、強烈なパッケージの茶漉しが出現したので、つい心を奪われてこれもかごにインし、いっしょに連れ帰ることになった。
BALにめっちゃ良い茶漉し売ってたので買ってしまった。見てよこの味のあるパッケージを。二色刷のこの風情。こんなのもう新しく生まれてこないよ。 pic.twitter.com/bmhAgWnhS4
— 茶色ぼさねこ (@windymelt) 2021年11月22日
昔作られた商品のパッケージ、謎の筆文字がロゴとして登場しがちだけど、誰が描いたのか気になる、創業者の娘が筆に覚えがあって……みたいなパターンなのか、地場の芸術家が請け負って……みたいなパターンなのか、普通に発注したのか、想像が膨らむ
— 茶色ぼさねこ (@windymelt) 2021年11月22日
タナカのって書いてあるからにはやはりMADE IN JAPANって書いてあって、なるほどしっかり作られているし、チャチだなぁと思うところは一つもなくて、全体的に几帳面で良いなと思う
— 茶色ぼさねこ (@windymelt) 2021年11月22日
この時代に古臭いパッケージの商品を見たら「生き残り」と思え…………
— 茶色ぼさねこ (@windymelt) 2021年11月22日
じゃんっ(お茶買った) pic.twitter.com/aQXGOhMOdP
— 茶色ぼさねこ (@windymelt) 2021年11月22日
タナカのボールこし器、さっそく使ってるけど普通に便利で良い
— 茶色ぼさねこ (@windymelt) 2021年11月22日
タナカのボールこし器は、真ん中がスイカ割りのごとくパカッと割れて茶葉や味噌を入れられるツールで、用途は茶漉しに限らない。味噌汁を作るのにも便利だろうと思う。さっそく玄米茶を淹れるのに使ったけれど、不織布とは違って形を保持してくれるので茶葉を入れやすいし、几帳面な感じのする造形をしているから見て飽きることがない。柄付きの小さいタワシなどがあったら洗うのも楽だろう。
おもろいな pic.twitter.com/LkyPUuw1vK
— 茶色ぼさねこ (@windymelt) 2021年11月22日
一番良いと感じたのはやはりパッケージで、強烈な昭和平成感があり、独特なロゴを打ち出してきてやまず、キャッチコピーが手書きで描かれているのが非常に良い。箱を開ければマニュアルも入っておらず(むしろそれが当然だと思うが)、ただ見て理解せよと言わんばかりに商品がそのまま鎮座しているのだ。
(ここからはこじつけ)やっぱりこれからはSDGsだと言われているので、不織布をやめてこういう金属製茶漉しを使ってみるのはいかがだろうか。600円弱なのは、まあ、工作精度も良いし、こんなもんかなと思う。