Lambdaカクテル

京都在住Webエンジニアの日記です

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実家で流れている番組のクオリティが年々下がりがち問題について

実家に帰省するとだいたい雑な番組が流れていて、普段京都で住んでる家ではテレビはニュースくらいしか見ていないので新鮮な気持ちになる。年々番組のクオリティが下がっていて、昔は日本製品の品質がスゴい!!みたいな番組をやっていたけど、今は海外に住んでいる日本人を褒めていたり、面白動画百連発みたいな感じで、ややランクダウンしている状態。

最近はテレビにYoutubeが流れるようになって(なぜなら、昔自分がテレビにMacを繋いでやったので)、釣り番組が流れたり、車を改造する謎のパキスタン人の動画が流れていたりする。謎のパキスタン人が流れるのは別に良いのだけれど、怪しい政治系Youtuberのチャンネル登録をしているようで、日本の専門家は信用できないとか、この人は本当の事を言うとか、マスコミは情報を隠している、在日は生活保護を不正受給している、とか、陰謀論スターターパックみたいなことを言うようになっていて厳しい。個人的には、ずっと工場見学の動画を見ていたほうが有益だと思う。

www.youtube.com

もとよりまあまあ情報リテラシーはある親なので、あまり本気にしてはいないと思うけど、知性のレベルを高く保ってほしい感がある。たぶん有益と考える物事が違っていて、本当かどうかは知らないけど面白いので良い、みたいな感じで受容されてそう。

世の中において「○○がそう言ってた」みたいに引き合いに出して良いとされる情報源のハードルが下がってる感があって、昔は近所の情報通のおじさんがそう言ってたもんって言ってたらアホ扱いされてたと思うけど、最近はよく知らんYoutuberがそう言ってました、みたいなのが普通に通用していている。情報には娯楽から資料まで広いグラデーションがあって、ニコニコの政治解説シリーズみたいなのは面白いけど出典を書かなかったり根拠を明記しなかったりするから情報源としては娯楽により近い。

「この動画の情報はうp主が調べたので間違いがある可能性があります」みたいな断り書きをよく見るんだけど、いい加減な事を言う逃げ道みたいな感じがしてあまり好きじゃないし、まあこの動画は娯楽です、あまり信用しないでください、みたいな事を書くと良さそうと思う一方で、そういう動画でも普通に情報源として信用されている感じがあって、インターネットで仕事をしている身としてはなんか不安な気持ちになる。あくまでこれは娯楽だと認識していることが大事だと思うけど、最近はその境目が曖昧になっていて、いい加減な感じがする。

いい加減な事を書きまくることで娯楽は無限に生産できるけど、情報源として使えるコンテンツは手間がかかるしそんなに面白くないので、難しいと思う。 昔はそういう面白くないけど情報源にはなるみたいなコンテンツしか世の中になかったので、比較的番人が知識を享受できていたのだと思う。 最近は万人が発信できるようになったので、怪しいコンテンツで世の中は溢れており、このブログもそういったコンテンツの一翼を担っている。

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