Lambdaカクテル

京都在住Webエンジニアの日記です

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Scala Stewardを自分のOSSに導入する方法(5分で可能)

Scala Stewardという、自動的にScalaの依存性をアップデートしてくれるソフトウェアがある。ざっくり言うと、Scalaに特化したRenovateやDependabotみたいなやつ。

github.com

謎のゆるいネコがマスコット

以下のようなPull-Reqを作ってくれる。どうやらbuild.sbtを正確にパースしているらしく、トリッキーなビルド設定でもバージョンを上げてくれるようだ。

github.com

普通はこのソフトウェアを定期的に起動することでPull-Reqを作らなければならないのだが、なんとVirtusLab社がインスタンスをホストしてくれている。このインスタンスを使うと、公開リポジトリであれば無償で勝手にScala Stewardの機能を使うことができる。ありがたい限り。

手順

VirtusLab/scala-steward-reposリポジトリにrepos-github.mdがあるので、これにリポジトリを1行追加するPull-Reqを作成すればよい。

自分がak4-lambda(AWS IoT ButtonとAWS Lambdaで勤怠を打刻するためのツール)を登録したときは以下のような感じのPull-Reqを出した:

github.com

フォークして1行追加してPull-Reqするだけなのでとても簡単。即日マージされた。また数日するとライブラリのアプデのためのPull-Reqが生えると思う。

基本的に何もしなくてもScala-Stewardは動いてくれるが、.scala-steward.confを用意すると動作をカスタマイズできる:

github.com

おまけ

一方、Renovateでもけっこうイケるという話題があり、むずかしいところ。

tarao.hatenablog.com

Scala特化ルールではまだScala Stewardのほうに分があるという感じ。例えば、sbtのバージョンが上がったときなどには必要に応じてScalafixを用いたマイグレーションを行うことができる:

github.com

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