プログラミング言語Scalaには、Scala製のツールやアプリケーションをインストールする基盤としてCoursierというソフトウェアが用意されている。グローバルに使うソフトウェアをインストールするのに主に使われ、振舞いとしてはnpm install -g
に近い。
Coursier自体がJVMのインストールや処理系のインストールなどもやってくれるので、真っ先に入れればよいソフトウェアの一つである。例えばScala CLIもCoursierでインストールできる:
$ cs install scala-cli $ scala-cli Welcome to Scala 3.3.0 (19.0.2, Java OpenJDK 64-Bit Server VM). Type in expressions for evaluation. Or try :help. scala>
アップデートがうまくいかない
最新のScala CLIのバージョンを使いたい用事があり、cs update
の機能を使ってScala CLIをアップデートしようとしていた。
しかしScala CLIは古いバージョンのままで更新されない。cs
のバージョンが古いのかなと思いcs update cs
しても変化がない。
バグ
ネットを調べていると、古いCoursierではupdate
サブコマンドがうまく動かないバグがあるようだった:
自分が使っていたバージョンではちょうどこのバグを踏んでしまっていた。
対応
手動でCoursierをインストールし直したら直った。
# x86_64なので $ curl -fL "https://github.com/coursier/launchers/raw/master/cs-x86_64-pc-linux.gz" | gzip -d > cs
困ったら関連ツールキットをとりあえず最新にするといいです(知見)。