cats
この記事では、プログラミング言語Scalaにおいて関数型ライブラリCatsをベースとした非同期処理(グリーンスレッド)ライブラリである Cats Effect(CE) において、プロセスがSIGINTを受信した場合にどのようにCEが振る舞うかを解説する。 またこの記事は執筆時…
タプルのSeqの片側にflatMapしたいことがあって、arrowのsecondを使ったらうまくいったのでメモ。 flatMap(知ってる人は飛ばしていい) タプルのSeqに対してflatMapしたい ナイーブな解法1: fをタプルに拡張する ナイーブな解法2: lisの片側にだけfを適用する…
Scalaの軽量スレッドなどを提供するCats Effectで、Seqに詰まったタスクを並行に実行したいが同時実行数は制限したいということがあったので、それに対応する実装をしたメモ。 typelevel.org IOのsequence Cats Effectでは、sequenceを使うことでSeq[IO[A]]…
Scalaの非同期・ストリーミング処理ライブラリであるfs2で、ジョブキュー的な感じで、複数のワーカにデータを分散して配りたいことがあり、それの実現方法について調査したメモ。 fs2.io tl;dr 1つのQueueにデータを入れて、複数のワーカから好きに取出せば…
毎回忘れて調べているのでメモ。 ファイル名は.scala.scではなく.scalaにする もろもろをimportする object Main extends IOApp.Simple { val run: IO[Unit] = IO.println("Hello world") } を定義する scala-cli script.scala で実行できる //> using scala…
ふと気になったけど今まで記事書いてなかったのでいちおう確かめることにした。 ある1引数関数f: A => Bがあったとする。 type A type B val f: A => B = ??? Bがモノイドであるとする。 implicit class BMonoid extends Monoid[B] { ... } このとき、1引数…
仕事でコードを書いていて、タイトルのようなケースに遭遇した。 val a, b, c, ... = ??? // 定数 val x = f(a) // なんかを計算したり生成する val y = g(x, b) val z = h(y, c) ... val 最終的に欲しい値 = (x, y, z) こういうの。 これがもし仮に以下のよ…
とりあえず何かを覚えたらfizzbuzzにするクセやめたい import cats.syntax.all._ import cats.implicits._ extension (d: Int) def ~>(s: String)(n: Int) = (n % d == 0).guard[Option] as s val fizzbuzz = (((2 ~> "fizz" &&& 3 ~> "buzz") >>> (_.toList…
こんな記事を読んだ。 zenn.dev この記事の中にKleisliという概念が登場する。自分は圏論の専門家ではないのでKieisli圏の話ではなく、Catsを使ってKleisliを扱う方法、どう便利なのかについて勉強したことをまとめてみる。 flatMapの中身 Kleisliとは以下の…
こういうバグを踏んだ。このコードはScala 2.13でコンパイルしない。この例ではCats Effect 3のIOモナドを使っているけれど、どのモナドでも発生する。 def fa = IO.pure("left") def fb = IO.pure("right") for { (a, b) <- fa product fb // ここでIO[(Str…
ScalaでプログラミングをしているとTuple2にお世話になることが多い。例えばSeq[(K, V)]からMap[K, V]を得ることができるし、何かと応用範囲が広い。catsでも、Tuple2をうまく操作するための数々のインスタンスが用意されている。 そんな中、Tuple2のインス…
プログラミングをして暮らしていると、だいたい木構造と向き合うことになる。その頻度はリスト程ではないものの十分に高い。 木構造操作の一類型として、木の根から順に辿っていき、一定の操作を加えていくというものがある。個々の要素だけ見れば良いことも…
覚えておきたいのでメモ。 x <$ guard (y == z) こういう式をCatsで表現したいとき、Catsには<$も$>も、そのままの演算子では存在しない。そのかわり、Catsにはasという名前で同等のメソッドがある。 typelevel.org F[A] => B => F[B] as つまりこういう感じ…
tl;dr g(x)(f(x)) === g <*> f 共通の引数を持つ1引数関数たちはReaderとして合成可能であり、ReaderがApplicativeのインスタンスであることを利用している 本編 おい少年と呼び掛けてみたものの、関数型女子高生がいるかもしれないよね。それはさておき、 …
Scalaの非同期処理まわりのハンドリングをやりやすくするライブラリ、Cats Effectの教科書を読んでいる。 essentialeffects.dev 英語は平易で分かりやすいので、諸君もぜひ読んでほしい。 そんな中、Cats Effectの機能の一つであるResourceの面白い応用を思…
こういう話題: 今日 @yigarashi_9 と会話してて、「相互に依存し合ったタスクの集合からグワッとDAGを生成してトポロジカルソートして一つずつ解決していくみたいなパターンあるよね」みたいな話をしたけど、なんか名前あったっけみたいなモヤモヤが、ずっと…
tl;dr (f, g) mapN (_ compose _) しましょう f -> g mapN (_ <<< _)って書くとちょっとかっこいい つづき 最近ずっとCatsの記事を書いているな…… 先日、(->) r がApplicativeになるという話をした。 blog.3qe.us んで、この(->) rが2つあるときに、これらを…
MathJax = { tex: {inlineMath: [['$', '$'], ['\\(', '\\)']]} }; ScalaにはMapというデータ構造があり、辞書を表現している。 val m = Map("windy" -> "melt", "fizz" -> "buzz") m("windy") // => "melt" そして、Mapにはmapメソッドが生えていて、KeyとV…
モノイドからなるリストのリストを垂直に結合したい。 tl;dr 「ZipListってのがあるよ」 順にやってみる Parallel登場 追記 まずは下準備: import cats._ import cats.implicits._ // こいつらをぜんぶくっつけたい val xs = (1 to 9).toList // xs: List[In…
追記: 解決編から見よう blog.3qe.us 最近型クラスまわりで遊んでいて、ちまちま応用例を見付けられているので嬉しい。 今回は、モノイドのリスト同士を結合することについて考えていきたい。 まずは下準備: import cats._ import cats.implicits._ val xs =…
先日、Haskellで書かれたおもしろFizzBuzzの事を思い出した。読んだときはよく分からなかったけれど、型クラスへの理解が進んで、結構意味が分かるようになりつつある。そこで、それにまつわる要素をちゃんと勉強することにした。勉強といってもCatsでの使い…
Scalaの関数型ライブラリ(?)であるCatsには色々な型クラスが実装されていて、だいたい良く使うのはMonoidとかMonoidKとかApplicativeとかなんだけど、その昔関数型FizzBuzzのことを考えていたときにAlternativeが使われていて、そのことがずっと気になって…
Scalaをやっていて、val x: Option[String] = Noneを""に写したいことが100万回くらいある。しかしx.getOrElse("")と書くのは納得いかない、という状況になっていた。 なぜかというと、Stringはモノイドだし、モノイドには空要素emptyがあるはずで、Option[A…
以下の記事を参考にCatsでも頑張ってみたけど、途中までしかできなかった・・・。 itchyny.hatenablog.com import cats._ import cats.implicits._ import cats.data._ implicit val F = Monoid[Option[String]] implicit val Al = Alternative[Option] val …