競技プログラミングがあるなら競技プレゼンがあってもいいというお話。
インターンで成果を発表しなければならないという段になって今更プレゼンの奥深さや難しさを感じている。鑑賞に耐えられるような高いレベルのプレゼンが先日開催されたYAPCで披露されていたり、また別の場所では、すごく面白くて知的好奇心をくすぐるプレゼンが会社のLT大会で披露されていたりして僕が勝手に思い込んでいたのは、こういう業界に居ればそれだけで良いプレゼンができるのだという勘違いだった。
さて、インターンで僕が配属されたチームには計4人が配属されたため、さらに開発する機能を分割して2人ずつのペアプロを行うことになった。僕を含めたインターン生は、期間中に実装した機能について発表する機会を与えられたのだが、同じチームのメンバーが分かれて、基本的な着眼点は同じ別々の機能についてプレゼンするにもかかわらず、プレゼンに対するアプローチが根本的に違う方向になっていったのはとても興味深かった。
プレゼンのどういうところが難しいとか何に注力すべきなのかとかは他所に沢山書いてあるからわざわざここに書くといったことはしないが、ただ、同じ内容について発表する場合でも作る人によって全く異なるプレゼンになるということに強い興味を持った。同じ主題であっても発表者によって発表の様式や手法は大きく変化する。だからこそ、上手いプレゼンや下手なプレゼンが存在しているのだろう。主題が変わっても良いプレゼンは良いし、下手なプレゼンは下手なものなのだ。だったら同じ主題と同じ内容でプレゼンを作成し発表してみせて、その中で順位を付けて競争してみたらきっと面白いし、プレゼンをする人々の能力向上に繋がる筈だ。つまりプログラミングコンテストなどで行なわれているようにプレゼンテーションというものを一種の技能として捉えて競技として成立させればよいのではないか。絶対に有益だと思う。
そういえばはてなではLT大会が行なわれているが、基本的に各自で話の内容を決めているので競技というよりは品評会のような感覚だ。この話の筋を画一化すれば技術を競うという目的は達成されそうだが、話を聞く楽しみは失なわれそうだ。