Lambdaカクテル

Common Lispと自宅サーバにWebエンジニアリングの香りを載せて

「しましょう」という言葉をチャットからなくしたい

「hogehogeしましょう」という言葉を(もちろんチャットで)かけられることが結構あるのだが,実は僕はあまりこの言葉が好きではない.むしろ見聞きすると辛くなる.自分の方を向いて言っているようで,他人の方を向いて言ったような感じがして,不快感と威圧感をおぼえる. 「hogehogeしませんか?」とか「hogehogeしてほしいです」といった言葉のほうが好きだし,正直そっちを使ってほしい.それならちゃんと自分の方を向いてコミュニケーションしてくれているのが実感できるし,やさしい印象だ.

「しましょう」という言葉は一方向性を強く意識させるニュアンスを持っている.この言葉は口語的ではなく,直接喋られるというよりは看板や意見広告に載っていたりする強制的な言葉で,初めから返事を期待していない性質の情報伝達にしか基本的には用いられない.これを含む言葉に,例えば「ごみを捨てないようにしましょう」といったものがある.

その一方で「hogehogeしましょう」という言葉が,ある特定の人に何かをしてほしいことを表明するコミュニケーションで使われている.あるコーディング規約に則ってほしいとか,今使っているのとは別に便利な関数があるからそっちを使ったほうがよいといったチームコミュニケーションだ.これらは返事を期待しない強制的な情報伝達といえるかもしれないが,チームコミュニケーションがそういった強制的要素を含む言葉をともなって行われるのはよくないと思う.チームコミュニケーションは互いにやりとりできるというのが大事なので,たとえ形式的にであってもこういった様式のやりとりが起きるのはチームコミュニケーション設計が破綻してしまいよくないと,個人的に強く思う.

さておき,この話はドキュメントにまで及ぶ話ではない.あくまでチーム内コミュニケーションの話だ.この言葉はドキュメントでは別に使ってもよいと考える.なぜならドキュメントは一方向性のもので,その場で著者とのやりとりをするわけではないのと,ドキュメントには強固な指針を示すという役割があるので,こういった強制的な言葉を使うことが許されると思うからだ.

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