Lambdaカクテル

京都在住Webエンジニアの日記です

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負けず嫌い意識と独学のせつなさとの相性について

自分で言うのもなんだが,自分はかなり傲慢なタイプだと思っている.自分よりもデキる人間がいるとカッとなって「自分がやる自分がやる」となるタイプ,典型的な負けず嫌いだ. もし他人にはできて自分にはできないことがあると,むらむらと鬱屈したくやしい気持ちが吹き出て,脳味噌が破裂しそうになる. そのくせ早とちりしやすく,すぐに成果を出したがるので,優れた作品を作るのも下手なのだ.このブログだって,たいていのエントリは毎回30分くらいの時間で書き上げているし,公開してから推敲することもよくある. 大して考えもせずに,手が先に動いて文章を書いている. つまるところ,じっとしていられない.

その一方で,自分がいる会社はトンデモ人間の宝庫で,自分よりはるかに仕事がデキる人,自分よりはるかにセンスのある人,自分よりはるかに人を惹き付ける人,自分よりはるかに強烈な個性が闊歩している. 歩く異常値のような存在,何者かである者,形を持つ者,まさにヒーローたち,ヒロインたちだ.自分は彼・彼女らを羨望と尊敬の眼差しでいつも眺めている.だが眺めるだけでは絶対に満足できない.

自分もそうなりたいとずっと思っている反面,コンプレックス化しているところもあると思う. なぜああいうふうになれないのだろう,自分は何者でもないのだろう,もしなれたとしても,彼・彼女たちはもっと高みに登っていて,永遠に追い付くことはできないし,同じ土俵に立つことができない………. 自分には胸を張って「俺はこれをやったぞ!」と言えるような勲章がない.十分に会社に来ることもままならないし,体調が良かったことはほとんどない.CSの学位も持っていないし,それをカバーできるだけの,腕一本で困難な局面を乗り越えられるようなスキルも持ち合わせていない.ないないづくしだ.高校で苦手だった数学を諦めずに自然科学系に進むべきだったと,ずっと思っている(思うだけなら簡単なのだが).

誰かにアドバイスや共感を求めようにも,既に何かができている人間のアドバイスは,役立たないときもある.ちゃんとやればできるというのはおそらく真実なのだ. しかし独学の孤独な道を単騎ひた走り,成功か失敗かのどちらかを覆っている霧に突き進む勇気は,連帯感から落伍しかけている人間の精神にとってあまりに重荷である. 「自分も同じようになりたい」のは,突き詰めて考えれば,まわりの話についていけなくて寂しいからだ.そして,寂しくならないために独学をやろうとして,結果的に独学の寂しさに気付くだけなのだ.

Webエンジニアは,独学,というか単独行動を是とするところがあると思っている.教える代わりに教科書を教える.情報は与えるが手間は貸さない. ドライなようだが,エンジニアリングは高度であり十分に複雑なので,こういうスタンスをとるのも仕方がないことだろう. そのための勉強会なのだが,自分には勉強会以前の知識が抜け落ちているような気がしていて,どこから手をつけていいのかわからない.まあ,どこかから手をつけて取っかかりをつかむのもいいかもしれない.

つらつらと自分を卑下してきた.ただ,自分の良い所は,前を見続けること,怖い物を見ることを諦めていないことだと思う.少なくとも自分は「俺には関係ないからいいもんね」とか「他人がやればいい」というスタンスはとっていないし,自分の力で人生を切り開きたいと思っている.他人任せ,知らんぷりじゃ嫌という性格だ.自分を資産だと考えていて,投資によって最大限に利益を上げたいと思っている.それが良い方向へと自分を後押ししてくれる日が来てくれるといいなと,夢見る日々だ.

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