気付けば机の表面が見えなくなっている.どうも片付けは苦手で,油断すると台風が過ぎたような部屋*1になってしまいます.出した物をしまえばいいだけの話ですが,ちょっと見ておきたいチラシや,書くか決めかねている書類などが机のわきに積っていき,上から見ればまるで都市のよう.どうやら,それがいつまで使われるのかの見積りが下手なのかもしれません.今机には,じゅうたんのチラシ(鴨川を散歩 - Lambdaカクテル 参照)と,最近買ったXperia Compactと,それにスマホの座を食われたiPhone,リラックスサプリメント,ポット代わりにしている水筒,WindowsタブレットとNFCリーダ,AVRISPmkII,有機ELのキャラクタモジュール,高校の友達にもらったティーカップ,ドンブリ,紅茶入れにしているクッキー缶,個包装の餅,メモ帳などがある.あ,壊れたマイクもある.
後片付けが苦手な性格は生まれつきで,あらゆる物の後片付けに失敗して育ってきました.宿題ももちろん忘れるタイプで,当時はメモするという概念もそれを見返すという概念も存在しませんで,ガンガン忘れていました.よく会社員になれたなと思います.皆様ご迷惑をおかけしました.生きているうちに自分なりの対応方法を獲得した結果なんとかまともな生活ができるようになったわけで,人間の学習能力は大したもんだと思います.学習した技術を挙げてみると,しなければならないことが発生したときはすぐにメモを行い,遅滞なく最後まで完了させる(先に延ばさない)ということに尽きます.あたりまえのことですが,これができなかったうちは大変でしたが,自分で困った中で編み出した知見なので,守り続けられています.
僕は教えられたことをそのままやらずに余計な事をするタイプです.これをやれと言われても,納得するまで手を付けませんし,納得しない事には全く興味が持てずにむしろ疑問視するという感じです.
高校では,それを裏付けるように得意な教科と不得意な教科がありました.暗記系はさっぱりダメで,数学も「何になるのかイメージがわかない」という理由で上達しませんでした.地学といった自然科学は想像やアナロジーの働く余地があったので得意でした.英語も,「異言語で同じメッセージを表現できるのは面白い」という理由で得意になりました.このあたりは非常にピーキーで,数学の成績は常に学年最下位レベル(センター試験で勝手に選択したプログラミングで生き長らえたといっても過言ではありません)で,その一方英語はかなり上位に食い込んでいました.地方の進学校だったのでカリキュラムのスピードが速く予備校にも行っていなかったという弱点と,理解の堅実な積み重ねを必要とする数学との相性が最悪だったようです.今となっては,好きなところから数学を学ぶことができるので,数学がもっと好きになりました.実は数学は中学校までは得意でした.
学習では,理解していることが最重要だと思います.知っているところから押し広げていき,それを補強していくのが王道でしょう.少なくとも僕はそういったやり方が最も得意です.そのためには基礎的な知識がたくさんあることが大事で,なんとなく直感的に知っていることが多いほど,学習の初期において有利だと思います.そこから学問は発展していくわけですから.
これと対照的なのが高校数学のカリキュラムでしょう.素朴な理解から敷衍していくのではなく,いきなり各分野の定義を教え込まれます.僕はこれに耐えられませんでした.中学校で習った数学との連続性が感じられず,断絶した孤独な知識としか感じられませんでした.経緯というものを教えてもらえないのだから仕方ない話です.
最近は数学ガールを読んでいます.
*1:自衛隊で行われる教育的指導としての「台風」については, http://www.mod.go.jp/pco/saga/rensai/no_8/no_8.html を見よ.