暑くて眠いです。
さて,先日このようなツイートを見ていたく感動しました。
法律における「又は」「若しくは」「並びに」「及び」 pic.twitter.com/Hm3YNMOKfD
— 鯵坂もっちょ🐟 (@motcho_tw) 2020年6月16日
わーい,アジマティクスの方(id:motcho さん)が法律も図にしてくれてるぞ!というわけです。僕は法学を学部でやっていたのでウレピーウレピーというわけです。
さてこの「又は」及び「若しくは」並びに「及び」及び「並びに」の用法ですが,論理関係が双対(使い方が間違ってるかもしれない)になっただけで一見同じように見えます。
ところがどっこい,深さが変わると挙動が違うんです!
アジマティクスリスペクトで図を書いていきます。眠くてふにゃふにゃなので間違っていたらしかってください。
A
Aです。特筆すべき事項はありません。
又は
「又は」からやっていきましょう。
AかBのどっちかですね。ここでは黒の点線で表現します。
若しくは
階層構造が出現すると「若しくは」が出現します。ここでは黒の実線で表現します。
もっと深くなった「若しくは」
階層構造を二重にします。するともっとも大きい階層が「又は」で連結されます。1回生のときに総論で勉強しますが,試験に出ると辛い気持ちになります。
横に延びた「若しくは」
「A若しくはB若しくはC又はD」,プログラミング的に書くと((A || B) || C) || D」って,A・Bに対して並列にCが伸びた「(A || B || C) || D」と区別できないのでは?という疑問が浮かびますが,この場合はカンマを使うことで回避することができます。
誰かが決めてde jureでそういうルールになっているというよりは,そういう慣用がなされているという感じだと思います。
及び
AもBも要求するときに「A及びB」と書きます。赤の点線で表現します。
並びに
「及び」に階層構造が出現すると「並びに」が登場します。赤の実線で表現します。
もっと深くなった「及び」
こちらでも階層構造を二重にします。するともっとも小さい階層が「及び」で連結されます。
両者の違い
図を見るとよく分かるのですが,くっつき方が異なるのが分かりますか?これを木構造として捉えてみましょう。仮想的な根ノードに,各要素の葉が,論理結合のエッジを介してぶら下がっています。
「又は」・「若しくは」は一番上の階層だけが「又は」として保存され,これより小さな階層は全て「若しくは」になります。
「及び」・「並びに」は一番下の階層だけが「及び」として保存され,これより大きな階層は全て「並びに」になります。
用語が保存される方向が逆になっていることに気付きます。理由は,わかりません。図にすることでいくぶん使い方が覚えやすくなったように思います。
まとめ
眠いのでまとめられませんでした。
良かったですね。
- 作者:野矢 茂樹
- 発売日: 2001/05/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)