Lambdaカクテル

京都在住Webエンジニアの日記です

髪切った&&ジムに行った

美容院篇

同僚の紹介で二条駅付近の美容院に行った。有料だがシェービングもしてくれるので男女ともにお得。 自転車停めていいか心配していたが勝手に移動してくれて、帰るときに戻してくれた。

自分はいつも同じ美容院を使うという感覚があまりなくて、割と適当に選んでいる。人付き合いが苦手なのが美容院選びにも出ていて、誰かと少し親しくなると、自分の中をまさぐられるのが怖くなって遠ざかってしまう。 だから美容師が自己紹介しても上の空で、名前を覚えられないので次回来た時も指名のしようがない。

まあそれはともかく美容院に入った時は丁度暑い時分だった。クロスバイクのロックに手間取ってちょっと黒ずんでしまった手で汗を拭いつつ、小洒落たアンティーク調のドアを掻き分けてたら、ほとんど女性だったのでビビっていたが、しばらくすると俺よりもデカくて(顔は小さい)イケメンなカッコいいニイちゃんもやって来たので、俺もイケメンになった気がして気持ちが良い。

初回利用のカルテ(勝手にそう呼んでる)を奥の部屋に通されて書きつつ、俺はこれから行われる頭髪大改造への展望を抱き、今日までキープしてきた髪型に思いを馳せていた。さながら医者と患者。だがここでは緑色の術中服ではなく、ベージュのガウンが俺の戦装束だ。

「全部お任せでお願いします」

シン・ゴジラと一緒だ。武器の無制限使用の許可が出される。無制限という言葉には一種のロマンと、破滅を予期させる剥き出しで野性的な美しさがある。無制限飲酒。無制限焼肉。無制限不純交遊。俺はチェスクロックの一端を叩いた。俺には失うものは(髪以外)無い。

美容師はオーソドックスなツーブロックを選んだ。だがこれは先遣隊に過ぎない。先遣隊が穿った穴に雪崩れ込むための本隊が第二陣として待ち構えている。

「パーマも当てましょう」来たぞ。お前が本隊か。美容師はここでパーマを選んだ。パーマか。俺の髪質を知っているか?翌日には元どおりになっている手練れの毛髪だぞ。しかも……白髪混じりの老兵!こっそり抜いているのを知っている……!慈母……!

ジョキジョキと刃が振るわれ、パーマ液をぶっかけられ、変な格好のまま放置される(雑誌がもらえる)。ついでになんか熱い機械を上に置かれてグルグルされる。美容院という特殊な状況においてのみ成立する滑稽なこの光景は、一種の特殊なセクシャルプレイにも思えてくる。スマホいじりてー!!だがスマホは先日八瀬で水没して以来調子が悪いので封印しているのだ。

戦闘がひと段落した頃、司令官よろしく美容師が戦況確認にやってきた。パーマが当たっているかどうかを確認するためだ。しかし、パーマは当たっていなかった。旅順港は見えない!再度美容師はパーマ液を俺の頭髪にぶっかけていく。俺は顔に垂れてこないように下を向くので精一杯だ。やはりこのベージュの装束は、医者と患者の術中着なのかもしれない。俺に為す術はない。

「髪質ってその人の性格と同じなんですよ」

「じゃあしぶといって事ですね」

「真っ直ぐなんですよ」

村上春樹のオマージュめいた会話が繰り広げられる。ロゴスによるバトル。何か気の利いた答えを探そうと、ふと鏡を見上げる。

その時すでに美容師は、ざわめく人混みの中に消えていた。

結局、2回パーマをあてたおかげで俺の髪は雰囲気イケメンになった。 ヘアケアとシェービングはいたって快適だった。この手の出費に慣れていないことを除けば。 やたら肌がつるつるになるし、スチームを当てられた髪は分不相応の艶めきを誇示している。あと、眉毛がめっちゃシュッとなった。

同僚の紹介なのでちょっと安くなった。俺は天一を食って帰った。天一のオヤジはいつも通り怖かった。

どうなったかはインスタに載っています。

ジム篇

天一は罪の食い物である。アダムとイブを麺が唆して食べさせた悪魔の食品。天一によって人はデブになる罪を負わされた。男女双方にである。俺はニンニクも追加したので、口が臭くなる罪も背負わなければならなかった。デブと口臭がクロスして、十字架になった。

罪滅ぼしのために俺はジムに行くことにした。なんとなくうまくいかない対人関係、自分の中にあるパターナリズム的な性向から目を背けるためでは、決してない。なぜか今日はジム着やタオルを準備して出かけるのがいつもより早かった。ジムに行く時、俺はいつも目を伏せがちになる。

ジムではいつも通り20分走った。8kph、傾斜1度なのでまあこんなもんかと思っている。決して激しくはないのだが、自分につける優しい嘘の下限値がここだ。

運動もそこそこに、飲み物でも買おうと思っていたところで現れたのは…… id:tanishiking24 !! 彼は俺と同じジムに通っているのだ。正確には彼が先に通っていて、その評判が良かったから俺もそこに通っているのだ。

俺はもう少し運動を続けることにした。肩と腹筋と胸筋と、これ以上無理になるまで持ち上げ、休憩するのを繰り返す。至って普通なのだが、デスクワークによってデバフされてしまった俺の肉体は、ハードな筋トレを耐えることができない。何らかの金属を混ぜ込まれた錘を持ち上げる度、俺のどこかしらの関節がラウドなサウンドで主張してくる(俺は生まれてこのかたずっとこういう感じなのだが、 筋トレするたびに肩の関節からバキバキ音がする場合どうしたら良いのだろうか)。なんかヤバかったので、早々に退散してこの記事を書いている。半分残ったアミノバリューのボトルが悲しげに俺を見つめている。