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京都在住Webエンジニアの日記です

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Obsidian使ってみた

たまに知人がObsidianについて言及していたので少し気になっていたのだが、はてなブログの下書きツールとして案外使えるかもしれないなと思ったので試しにこうして記事を書いてみている。

obsidian.md

ObsidianとはMarkdownを編集するためのツールといったところで、EmacsやVSCodeほどリッチではないものの、Markdownで記事を書くという程度の機能で最適化されており、ある程度はアウトラインプロセッシングも可能だ。

環境

Obsidianはマルチプラットフォーム対応で、Windowsでも動くしLinuxでも動く(AppImageやSnapが提供されている)のが強みだ。とりあえずWindowsでインストールしたが、ある程度ちゃんと動いている。Linux版ではいくつかの(主に外観まわりの)設定が使えないようだが、使い勝手の大勢には影響しないだろう。また、日本語にも対応している。

良さそうなところ

ただ「原稿を書く」という事に最適化しているので、余計な機能が無い代わりに細かいところは作りこまれている。後述するが編集に使うフォントはちゃんと変更できるし、動作も軽快だ。アウトラインプロセッシングもちゃんと用意されている(分かりにくい位置にあるが)。おそらくファイルは自動保存されていて、ヒヤヒヤしながら作業しなくて良さそうだ。

外観の面でも、ダークモードとライトモードがちゃんと用意されているのが今風で良い。たっぷり設定をカスタマイズが、初期設定で十分実用的に使えるから初心者が挫折することもないと思う。また、デフォルトで適切な幅にMarkdownを折り畳んでくれるので、ストレスフリーだ。行間も丁度良い。

もう一つ使い勝手に大きな影響を与えている側面があって、それはファイルフォーマットだ。通常、この手の編集ツールはWYSIWYGに傾倒して役立たずになるか、ただのオタクコードエディターに成り下がってしまうのだが、Obsidianは良い感じにWYSIWIG風に表示しつつも中身はちゃんとMarkdownを守ってくれる。あくまでMarkdown編集ツールとして書き手を支えつつ、見易い表示にしてくれるのが非常に心地良い。

困り

今Windowsで原稿を書いているのだが、SKKFEPとの食い合わせが悪いようで、漢字変換中にが勝手に移動してこのような珍妙な日本語が作成されてしまうカーソル。Linux版ではこのような現象は発生しないのだろうか。書くことの根幹にかかわる問題なので、Linux版ではちゃんと動くことを望みたい。

また、この手のアプリの例に漏れず、デフォルトでは日本語のフォントがちょっとおかしい。とはいえ有り難いことにフォントは変更可能なのですぐに別のフォントに変更して事無きを得た。

正直、そんなに困るようなところはない。素直な、育ちの良さそうなツールだ。目に見えるような機能追加に走っておらず、手堅い。

総評

ファーストインプレッションはかなり良い。高品質という言葉がお似合いだ。黒光りするような高級感ではなく、燻し銀の良さを感じる。

Obsidianは無料で使うことができる。はてなブログを文字主体で書いている場合、原稿執筆のための良いツールになると思う。もちろんはてなブログ専用の記法は使えないので、そこはあとから調整するといった作業は必要になるが、もしかするとプラグインでなんとかできるかもしれない。

他にも、ドキュメント作成といったMarkdownを書く大抵の作業には対応できると思う。

コラボレーション機能や集合知的な機能もあるにはあるようだが、まだ使っていない。自分はあくまで原稿執筆ツールとしてObsidianを捉えているので、他の用途だとどういう評価になるかわからない。

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