ひょんな縁で今日はサッカーを観に連れていってもらった。サッカーはあまり観ないのでよく分からなかったが、観戦するうちに楽しみかたが分かってきたような気がする。
危うい場面などに差しかかり、観客皆でわっと歓声を上げた時、初めて人間が生き生きしているように見えた。共に笑い、共に悲しむことで人間は承認欲求を満たしていく。人間の充実度は、共に感情を共有することで満たされていくのではないかと思った。それでも、街を歩いたときに目につく人々の姿は、別の星の生き物のように感じてしまう。街にはそういう技巧がないのだろう。街角のテレビはもはや遠い過去になった。僕にはこの時代が良いのか悪いのかの判断ができない。
「対話」のない社会―思いやりと優しさが圧殺するもの (PHP新書)
- 作者: 中島義道
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1997/10
- メディア: 新書
- 購入: 5人 クリック: 65回
- この商品を含むブログ (74件) を見る