産業機械とか大型機械といった、相応に注意しながら操作しなければならないモノとかに貼り付けられている、ゴチャッとした、しかし必要な情報が詰め込まれたフォーマットが好きで、発見すると画像を集めてしまう。 萌えは死語っぽくなってないか?と思うけど、この感情を表現するために一番適切な言葉は萌えだと思う。
特にワクワクするような内容は書かれていないのだが、なぜか読んでいるとワクワクする。
実家ではボイラーといえば湯沸かし器のことだったのだが、都会に出てくると誰もボイラーと言ってなかった思い出。ボイラーと言っている家庭があれば教えてください。
医療系は命にかかわるのでゴチャッとしているが、誰にでも分かる必要があるので派手になっている。
艦艇広報で艦内に入る機会があればこちらの記号にも出会うので熟読して覚えておくとフムフム納得Σ(・ω・ノ)ノだよ!
— 自衛隊宮城地方協力本部@公式ですよ☆ (@miyagipco) 2016年7月13日
お疲れ様(/"`・ω・´) pic.twitter.com/AjS506x5K7
左は艦内閉鎖といって、ハッチやドアを開けていいか閉めてていいかが決められていることを示す記号である。軍艦はハッチのコントロールを徹底することで、火災・浸水・戦闘のダメージから区画を保護する仕組みになっている。開けろと書かれている場合は開けていなければならないし、閉めろと書かれている場合は閉めなければならないのだが、その条件が事細かに決められている。
右は配管に何が流れているかを示す記号である。
JIS規格であろうレトロな字体に「NBC防御上必要とする場合、閉鎖」という物騒な文言が登場する。「戦闘通路」という専門用語っぽさ満点の要素があるのも良い。
総員離艦、要するにもう艦を放棄して脱出しますというときの心得が書かれているプレート。脱出なのでかなりマズい状況なのだが、脱出しても普通に死ぬことがあるようだ。あと唐突にサメが登場するのが萌えポイントが高い。
「致死的武力の行使が許可されている」という、おそらくここ以外では見ないであろうワードが飛び出す。
戦闘機のフタみたいなコックピットのことをキャノピーと言うのだが、あれは非常時は外からも外せるようになっている。おそらく火薬で吹き飛ばすのだろうが、その手順が書かれている。
内部の回路図もそのまま書いてやろうという商品。一種のスケルトンみたいな感じでかっこいいと思う。
ヘルムート・シュミットの有名なデザインなので知っている人も多いと思う。しばらく前に京都で展示をやっていた。
ハッキリした色彩とわかりやすい標示。
まとめ
これを分析していくと、誰でも理解できなければならないという事情から明瞭な言葉選びで文章が書かれている中に、事故やひいては死に直結する環境特有の非日常的な語彙が紛れているのが、面白いポイントなのかもしれない。ある意味デザインの完成形とも言える。