認識災害というのがあって、これはSCPの概念。
congnitohazard (認識災害)9 - 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、感触(単なる接触に限らない)を通して、知覚する、あるいは気付くことが危険に繋がるオブジェクトを指す用語です。
なんでそんな事言いだしたか。
新型コロナウイルスのワクチンのことを珍コ枠(チンコ??)と呼んでる人がいて、貶めたいにしてもセンス無さすぎるとは思うけど、こういう人は加速度的に認識がおかしくなっていって戻ってこれなくなる印象がある。
モノをどう呼ぶかということは、認知を相当歪めるのではないかと思ったというわけ。
ワクチン反対派によらず、ヘイトスピーチとか差別の文脈では頻繁に造語や蔑称が出現していて、それは単に言い換えているのみならず、独自の(元々の認知とは切り離された)文脈を有していて、その上にさらに論理が組み立てられている。
自分の場合、何か変な造語をやっている人を見たら、なんかヤバそうな人だなと思うし、だいたいその予感は的中して、論理が破綻しているというか、論理の部品が全て壊れている、別の公理系を有する論理体系が存在しているみたいな感じになっていて、本人もそれに気付いているのか、不安を感じて、さらに認知がおかしくなっている、みたいなふうに感じる。別の世界線の話、という印象になる。
独自の造語を使っているうちに、元々の意味とは乖離していって、元の意味を使う人との対話すら不可能になっていっている。
認知を守るために、モノは正しい名前で呼びましょうという教訓になると思う。