晩秋の空に照らされて高いところから白い煙を吹き出す鈍色のチューブと鉄骨を時速250キロですり抜けながら、おれは紅白ぺぱ合戦に向かっていた。空はぽかんと晴れていた。銀髪になりつつある富士山が拝めそうだったが、窓が反対側で足しか見えなかった。Connpassのページとハッシュタグの間で目を泳がせることしかできない。
ことの起こりは少し前、半袖が長袖になった頃、同期の
すでに少し低くなった陽光にきらめく小田原の街はなごやかで、まだたくわえた熱をほのかにたたえていた。
そして知らないインド人に小田原城への行き方を教えた後、
た、大変だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!
ハギャーーーーーーーーーーー
ここから写真はあまりありません。
で、まあなんやかんやあって会場に現着すると、そう、虎の子のカンファレンスTシャツを着込んだ不審な集団が、列をなして並んでいるではないか
ぺぱのドレスコードは一つ・・・「誰とも被らないカンファレンスTシャツ」を着て来ること!!! だからみんなカラフルな状態になっているんですね。 知っているカンファレンス、知らないカンファレンス、それカンファレンスじゃないよねまあOKか、有名な勉強会の初回のシャツ、といった具合で、この時点で†愛†があふれていていいですよね 共通の目的のもとにみんなで集まって・・・
やっぱり合戦とあってどのコンテンツも意気揚々としていて良かったです。ぺ組とぱ組に分かれてはいるものの、本気の発表がどんどん出てくる(windymeltははてなからやってきたので勿論ぱ組ですが、ScalaMatsuriのTシャツを着ていました)。笑いあり、うるっとくるものもあり、撮影禁止スライド、昔刺さったトゲがまだ抜けていないことを思い出させてくれる言葉。誰だって最初は不完全で、欠けた石ころみたいなところから始まって、でも少しずつ転がる方法を覚えていき、得意な事を見付けて伸ばしていく。そういう物語というか普遍的なアーキタイプがぺぱ合戦を貫いていて、そして皆がそれを応援している。
もがいてもがいて、つたなくても泳げるようになる。自分にとっても刺激になる発表が多かったです。ライバル、成長、ブレイクスルー。自分はWebエンジニアとしてやってきてもうすぐ10年になろうかとしているけれど、道に迷ったり、見えていたはずの穴ぼこに転んだり、時間内に辿り着けなかったりする中で、全力で走っていたつもりが、いつのまにかランニングになっていて、気付くとただ下を向いて歩いていたりする。全力で走ることへの恐れ、前を向くことへの恐れ、夕闇への恐れ・・・絶好調で疾走できるようになったのは、本当にここ最近のことです。それでもまだ、幸運は長続きしないんじゃないか、という一抹の不安が頭の上に浮いている。自分にとってぺぱの発表は、火でした。圧倒的な熱量で闇を払い、さらなる炎の火種になる篝火。それでもわれわれ一人一人が篝火になればきっと大丈夫、という強いメッセージ性を感じました。一歩前へ!カッコ良く本気出す方法なんてないんですよね。いつだって本気とはカッコ悪くって、不恰好で、みっともなくって、きまりの悪いもんです。
自分が誰かを照らし、火を分け与える篝火になれているだろうか?と考えると、まったくまだまだこれからなのだけれど、それでも一歩前に出てみよう、雲を突き抜けて大空に飛び出す瞬間を見てみよう、という心強い気持ちになれました。
おめでとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この後カラオケで喉がシャガシャガになりました。