Lambdaカクテル

京都在住Webエンジニアの日記です

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久々にアニメ映画観た人間によるレヴュースタァライトの感想

ネタバレがわずかにあるのでいちおう隠しとく

友達と観た。イオンがなんか遠くてクソ暑くて汗だくになって到着した。

映像

映像は綺麗だった。最近のアニメ映画は絵が綺麗。色収差効果も流行ってるけど、この作品はそうではなかったっぽい。色収差はなんか良い感じになるけど、最近はやりすぎだろみたいな気持ちになる。

シンメトリックな絵がよく出るきがする。シンメトリーは、安定性や、動に対する静を象徴する、みたいな話があるけど、どう見てもめちゃくちゃ画面は動いている。舞台少女は女の子の楽しみを焼き捨てているとされるので、そういう人工性、静謐な美しさ、神性、演技を表現していると考えることもできる。なので、そういう人工性がふり払われるようなシーン、感情がそのまま表出するようなシーンではシンメトリックな構成にはなってない気がするけど、もう一回見ないとわからない。

構成

構成はアニメパートと舞台パートが交互に来ると考えることができて、アニメ映画というよりは、舞台そのものを、アニメの技法を交えつつ、オーソドックスな舞台の演出も残したまま、アニメ映画という枠組みで収めていると考えると良い。なので、脈絡無く爆発したりするけど、舞台なのでまあそういうこともあるか、みたいな感じで楽しむことができる。これはアニメという絵の具で映画というキャンバスに描かれた舞台。

最初は「わけわかんねぇ演出するな」「時間軸どうなってんだ」と思っていたけれど、そもそもアニメとは虚構なのであり、虚構の演出手法が意味分かんないとかケチ付けてるのもおかしな話だなと思った。この作品はさらに舞台なので舞台的演出が頻出するから、さらに虚構度が高まる。したがって、虚構をそのまま楽しむ、みたいな見方になる。

舞台なので時間軸とかが崩壊していて、オーソドックスなアニメではありえない場面転換が起こるけど、舞台だと考えると、まあいいかみたいな感じになる。実際、劇中でもこれは舞台やぞ、って言ってこちら(映画館の我々)を向く、みたいなメタっぽい演出がある。舞台をテーマにした映画というよりは、直接舞台を見せられていると思う。

そういえば東京タワーがずっと心象風景として登場し続けるけれど、それは髪飾りを買ったのがそのなのであり、それがずっと心にひっかかっている、みたいな話だと思う。2人の関係性の象徴が東京タワーというふうに表現されている。

バトルしてる理由がぜんぜん分からなかったけど、これはジョジョ的に精神世界でバトルを行っているのだろうということが途中で分かってくる。だとすると、現実世界では実際は何が行われているのか、という疑問が立ち塞がるが、それは一切明示されないので、想像するしかないし、もしくは現実世界では一切何も行われていなくて、不思議な力で精神バトルだけが行われている可能性もある。もしくは、長時間かけて関係性が変化したというのを、短時間のバトルとして再構成して、エッセンスだけ見せられているのかもしれない。

ほか

ニブいので、というかロンドロンドロンドしか予習してなくて、ずっと見ててTがどういう記号なのか分かってなかったけど、バミのTなのね、とようやく分かった。もっかい見る。

キリン、海馬社長だという事に気付いてしまい、それにしか聞こえなくなって良くなかった。ちなみにキリンの血圧は高くて、横たわらせたりすると死ぬことがある。

映画館の問題なのかもしれないが、声優の声質なのか、音がけっこうキンキンしてキツかった。全体的によく爆発するので、けっこうやかましいな……と思ってしまった。

全体として

面白かったので、円盤とか配信でもういっかいゆっくり見たいかもしれない。

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