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一人暮らし独身会社員男性、食洗機を買ってみた

一人暮らし独身会社員男性が食洗機を買ってみたので、そのレポートです。

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インスタには載りえない、独身会社員としての圧倒的なリアルを感じる写真

良いこともあれば悪いこともあり、総合的には良い買い物だったかなと思っています。

食洗機を買った

自分はタスクが滞留してたくさん積もっているという状態がとにかく苦手で、夏休みの宿題にしても、普段の勉強にしても、「何かがたくさん残っていてすぐに終わらない」という状態にえも言われぬ不快感を感じてすっぽかしていました。これは皿洗いでも同様で、一番楽しい調理と食事というプロセスを経た皿がシンクに残っているという状態が非常につらく、調子の良い時は踏ん張って洗い切るものの、大きなフライパンであったり、また体調の悪い日などは洗う気にもならず、すると雪だるま式に洗い物も増えていくという負のループに突入する、という日々を送っていました。

そんな日々の中、巷のブログで少人数用食洗機があることを知り、いっときは「へエ〜便利だな」と思っていたものの、3万円近くするので一旦忘れていました。

ところが最近になって、豊かな暮らしをするためには何が必要なのか、という話を友達と数人でやっていて、まあそれ自体は肉を食うとか旅行するとかわいわい書いて面白かったのですが、後になってから、そういえば食洗機を買うとどうなるのだろう、という思いが頭の中に去来し、俄然食洗機に対するモチベーションが上がってきたのでした。

ところで、自分は欲しい物リストをspreadsheetで管理しており、価格、重み付きの評価項目を設けて、最も点数の高いものが最優先となるように暮らしています。例えば、評価項目は「生産性」「勤怠が良くなる」「嬉しい」といったもので、さらに「生産性は3倍評価」「勤怠には2倍評価」みたいな傾斜配分が行われています。

この評価方法を使ってみたところ、めでたいことに、食洗機が堂々のトップを飾ったため、購入に至りました。価格が3万円なのがちょっとした不安要素でしたが、「買って暮らしが良くなるに決まっているものはすぐに買う」というポリシーがあるため、貯金を破壊して即購入しました。現代人にとって最も重要なのは判断能力、そしてその土壌となる時間です。食洗機があれば、皿を洗うことに対する悩みから解放されるし、時間が生み出されるので、絶対あったほうが良いというふうに決断しました。

モデル選定基準

モデルはこれです。

https://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB=SHOSAI&SID=H516254F

このモデルを選定した基準は、大手メーカーであること、一人向きであること、工事不要であること、でした。レビューサイトでの評判も良かったため、あまり心配せずに購入しました。

キッチンに置けるかどうかが最大の障壁だったのですが、ガスレンジからシンクにかけての調理スペースを犠牲獣とし、「人間が機械に合わせる」こととしました。つまり、広い空間が必要な調理を避ける、なんならフードプロセッサを買う、どうしても必要なら食洗機の上で切れば良い、というロジックです。餃子とかだったらまな板いらないしね。そもそも韓国の焼肉みたいにハサミで切れば良い。自動化と効率に身を捧げましょう。

到着

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でかすぎる

食洗機は二日後に届きました。上下が追加装甲で強化されたIV号H型戦車みたいなとんでもなくでかく重い箱が届くので、ゾウ向け物件に住んでいるのでない限り、宅配ボックスには届きません。ステイホームでお出迎えしましょう。これですっぽかされたら宅配業者はマジで怒ると思います。

ちなみに梱包材は最小限で、上下に詰められている発泡スチロールをカッターで4分割すればゴミ袋2回くらいで捨てられます。

洗剤などは付属していないので、買いましょう。クリスタクリアジェルというやつを買いました。ランニングコストが若干気になるのですが、独身は貴族であり、貴族は自動化に身を捧げる(ノブレスオブリージュ)ので、無視しました。

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オタクなので、クリスタという言葉への信頼がある

食洗機は13kgくらいあるのですが、頑健な男性ならよっこいしょという感じで配置できます。そうでなければ、結構大変かもしれません。

そうそう、アースちゃんとつなぎましょう。

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アース大事

使ってみた感想

使う

この日のために食器を洗わず待っていたのですが、使い方は簡単、皿と洗剤を入れて蓋を閉じ、電源を入れて水を入れ、コースを選んで開始するだけです。

長らく放置していた油やタンパク質汚れは、熱の影響か、薄くくっついてしまうものもありましたが、普通にさっき食べた程度の食器は完璧に洗い上がるし、ガラス類は洗剤の力かピカピカになりました。

給水は付属カップ(1.8リットルくらい)で3回弱行います。まあまあ面倒なので、付近にバスルームがある人はその付近に配置するとシャワーで横着できます。と言いつつ、面倒なら水栓使うタイプを選ぶことになるので、許容範囲でしょう。いい運動になります。

youtu.be

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洗い上がり比較。こんな感じになります

動作音

洗濯乾燥機と同じくらいで、個人的には気にならない。夜中とかだったら少し気を使うかな、と思う。鉄筋コンクリートのマンションで夜9時に運転させるくらいだったら余裕と思う。

音の内訳は、タンクからの吸水ポンプの音(ブーン)と水音(じゃぶじゃぶ)がメインです。じゃぶじゃぶ言うのは面白くて、初日はずっと聴いていました。滝の癒し効果みたいなかんじ。

そういえば、給水した時には満水を告げるブザーが鳴ります。これが鳴るまで給水するのですが、このブザーが結構やかましく、10秒くらい鳴り続けるのでちょっと気になる、これが数少ない欠点の一つです。

容量

容量に関しては、大皿数枚が余裕で格納できるので、一人暮らしだと余裕かなという感じです。ただし、大きめフライパンなどは入らないので、手動で洗う必要がありそう。取手が取れるフライパンだと入るのかもしれないなと思いました。

今のところ、容量不足で困るということは起こっていません。ガンガン料理した日などには気になるのかな、と思っています。

飛び散り問題

このモデルを使っているありとあらゆる人が言っていることですが、給水ポートが機械上面にあり、なおかつ奥まった場所にあり、飛び散りやすいインテーク形状になっているため、付属のカップで給水しようとすると結構こぼしてしまいます。

この問題は、ハリオのドリッパーを使うことで何故か完全かつ不可逆的に解決したのですが、他にも3Dプリンタで給水口を作る人や、ホースを繋いだ人などが市井にあふれています。ハリオのドリッパーは何故か給水口にピッタリなので、コーヒー好きの方はシナジーを発生させられると思います。食洗機はドリッパーに洗浄を提供し、ドリッパーは食洗機に給水を提供できる。

機能面

このモデルは、お急ぎ、普通、念入り、ソフト、乾燥のみの5つの基本動作を行うことができ、うち「乾燥のみ」を除いた4モードでは、さらに乾燥時間延長というオプションを取ることができます。一人暮らしなので、僕はこれで十分と思います。普段は普通で動作させて、放置した食器は念入りを選ぶ、という運用にしていますが、食洗機を導入すると食器を放置するということがそもそもなくなるので、普通モードしか使っていません。

排水ポートは、裏面下部にあり、裏から見て左側(正面から見ると右側)の位置にあり、ホース接続口が背面に向けて突き出しています。付属品のホースの長さは十分あり、我が家は食洗機の左側にシンクがある配置になりましたが、問題なく排水できました。ただし、我が家の場合は同じような位置にガス栓が上に飛び出しているため、ホースが干渉しないような工夫が必要でした。とはいえ、少し排水ホースが上振れしていても排水はしてくれるようです。時折ホースを揺すって残留した排水を捨てています。

インターフェイスについてですが、このモデルは物理スイッチが廃されており、全てタッチ式になっているため、水拭きが容易になっています。その代わり、触れているだけでスイッチが動作するということもあり得ます。この問題を回避するためか、電源スイッチは凹んでおり、長押ししなければ起動しない設計になっています。スイッチは正面にしか配されていないため、独身会社員の狭い部屋におけるテクニクスとして、上面で調理を行うことも、まあ不可能ではないと思います。

総評

総合的に見て、食洗機を買ったのは正解だったなと思います。

まず食器を洗うことへの抵抗がなくなったため、それがそのまま、食器を使うことへの抵抗の軽減につながりました。パック寿司を皿に出して醤油皿も使おう、という発想を可能にしてくれます。これはそのまま、暮らしの豊かさとして現れると思います。また、昨日から洗っていないコップを使うといったことがなく、常にピカピカになっているのは気分が良いものです。

次に、食器が滞留しているという不安から解放されたため、気持ちが相当楽になりました。

また、食器洗いというジョブが定量化されたという副次的メリットも得られました。これまでは「食器が溜まったら行う不定期ジョブ」という扱いでしたが、これからは「とにかく毎日洗う」という形式に移行しました。人と違って食洗機は常に一定時間で完了するため、これは、生活ルーチンが安定するという効果を生みます。仕事が終わったら何も考えず一定の手続きを行い、全ての家事が終わっている、という状態に近づくことができます。これは思考を節約していることになります。まだ洗わなくて良いかな、といった無用な悩みを捨てて、本当に考えるべきことに集中できるようになる、というわけです。

良かったですね

これは浅ましいアフィリンクです。

どんどん暮らしを自動化してライフステージを上昇させていきたい。

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