最高の睡眠を手にしたくて、マットレスを新調した。
ソフトウェアエンジニアに必要なのはいつも頭がシャキッとしている事だと思うけど、睡眠に失敗するとシャキッとすることもなくて、曖昧な状態で一日を過ごすことになってしまう。 自己投資みたいな文脈で考えると、エンジニアが一番コスパ良く最高の状態に近付くには、最高の睡眠を手にするというのが近道なのではないか。 もちろん、技術書を読みまくるということも大事なのだけれど、技術書を読むためにはシャキッとしている必要があるから、まずは睡眠に投資するのが効率が良いはず。 それに、睡眠不足だとイライラしたりして元気も無くなってしまう。健康は貴重な資産なので、いつも健康でいるほうが良い。
選定
以前も自分は(今回ほど高くなかったけど)マットレスを買っていたのだけれど、どうも選択が悪かったようで、身体が痛くなってしまって睡眠失敗することが増えてしまっていた。このままでは効率が下がりっぱなしで劣っているので、高効率な部品に交換するみたいなイメージでマットレスを買えればと思っていたところ、今月になってボーナスが支給されたので、このタイミングで買うことにした。
前回はあまり比較検討せずに購入して失敗したので、今回はちゃんとメーカーを調べたり、ショールームに行くことにした。
自分の場合、そもそも寝付きが悪くて困っていたりしたので投資は惜しまないという基本方針を採択し、世の基準では十分高級な水準であるシングル20万円を予算とした。もちろん高ければそれだけリニアに良くなるというわけではないし、安くて良いマットレスもあるだろうけれど、おおむね品質と価格は比例しているはずという仮定で進めた。
また、過去の経験から自分はあまりウレタン低反発系のマットレスは得意ではないことが分かっていたので、全部ウレタンではないメーカーを探すことにした。
で、その価格帯で良さげなマットレスを販売しており、なおかつそのマットレスで寝たことがあり、近所にショールームがあるという条件で絞り込むと、メーカーはシモンズというやつにすることにした。寝たことがあるというのは、ビジホに泊まったときに寝心地が良くて、よく調べるとシモンズが納入していたということが分かった、という事例があったという意味。他には、シーリーとかコアラマットレスというメーカーもあるらしいことがわかった。
ここまで調べておいたので、あとはショールームに突入して良さそうなやつを選べばよいという状態になった。
試す && 買う
最近はコロナとかの影響でショールームは予約制になっていて、運悪くお盆が来てしまったのでその分購入タイミングは後ろ倒しになってしまった。電車でショールームまで行けたけど、めちゃくちゃ暑くて汗だくになってしまったのが一敗だった。マットレスのショールームに汗だくの人間がやってきたら嫌すぎると思う。それはそうと、ショールームの人がペットボトルの水をくれたのはありがたかった。
で、汗も引いた頃に色々検討するフェーズに入った。どういう寝心地が好みですか、みたいな会話をしつつ、シモンズにおいてはいくつかの軸があって、だいたいの組み合わせに商品があるみたいな世界観だった。
- コイルの線径
- 3段階あるらしい。一番細いのが普通で、堅めが好きな人はここから増やしていくみたいな感じ
- コイルの長さ
- これはいくつかあるけど、長いほどコイルが持つパワーが増えるので堅くなっていく?っぽい。
- ピロートップの有無
- ピロートップというのは、マットレス自体にやわらかい表面が存在するかどうかという概念。無いといわゆる普通のマットレスという雰囲気で、あるとやわらか度が上がるみたいな感じ
- 寝返りをうったときに若干感覚が変化する
- 追加で購入することになるベッドパッド
- ウォッシャブルウール -- 吸湿性が高いけど高い
- ポリわた -- 普通
最終的に、ある程度やわらかめ(だが最大限にやわらかいわけではない)のビューティレスト(これはモデルネーム)ゴールデンバリューピロートップ(各軸の仕様をおそらく表現している)というモデルにすることにして、割引とかベッドパッドとかを買いつつ、配達に加えて既存のマットレスを引き取ってもらうことにして、だいたい20万ちょっとになった。
グラボで言うと、ビューティレストがGeForceとかQuadroみたいな概念で、ゴールデンバリューピロートップはGTX3060Tiみたいな概念に相当する。
また、ベッドパッドは必須アイテムという世界観で、無いと寝汗でマットレスに直にダメージが入ってしまうのでまああったほうがよさそう。
ちなみにそんな現金を持ち歩きたくはないのでクレカで購入したけど、ふだんこんなデカい買い物をしないので決済通るかな……みたいなことを考えていた。
最終的に配達日時みたいな相談をして帰宅した。
到着
前日あたりに「3:30~4:30ごろ来ます」みたいな電話があって時間帯がフィックスされた。それまでは日と午前/午後の調整しかできないので、ちょっと注意が必要。
あまり遠出できないので近所のスタバでCats Effect 3の教科書を読んでたりしていた。
時間が近付いてきたら、部屋を掃除したり廊下の邪魔なものを風呂場に隠蔽したりしていた。
で、果たしてちょっと早めに配達がやってきて、手早くマットレスを持っていってくれて、代わりにマットレスがデプロイされた。だいたいこの手の配達は30分くらいずれるのが普通なので、早めに帰宅しておいてよかった。
元々のマットレスの写真は撮ってなかったけど、それよりもはるかにぶ厚くなった。ピロートップの分で厚く見えるというのもあると思う。迫力がある。
主従関係が逆転していて、昔はこの部屋の主は自分だったけれど、こうなってしまうとベッドが主で、自分は従者になっている。
ゴロゴロしてみたところ、普段よりも視点が高くてビビっている。落ちたら骨折すると思う。しばらく寝て暮らしたらどうだったか書くかもしれない。