Lambdaカクテル

京都在住Webエンジニアの日記です

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独身会社員男性は外食から逃れること能わず,同時にマネーの軛からは逃れられない

世の中には外食が得意な人間があり,またそうではない人間がいる.そして外食が得意でない人間が自炊に精を出す一方で,自炊が得意でない人間が外食に出るとき,いったいどこでめしを食えばよいのか,匙を投げたくなるものである.

ところで俺も外食先の選定に手間取るタイプであり,その発見にも長けていないタイプである.家の近くをうろつきながら,いつも行く店に通い続ける.気がつくと日は暮れてしまっていて,飯を食い逃がすやもしれぬと慌てて家を飛び出すのだ.誰も号砲を撃ってなどくれないし,俺は店のことを考えるのだが,こういうとき大抵気になる店まで辿り着くほどのパワーに恵まれていないことが多く,呼吸が浅くなり,そしていつもの店に吸い込まれてしまうのだ.

そういったことを仕事中に考えていると,自分がどういった店に行きたいのかというイメージがうまく結晶していないのではないかという思いに至る.何らかの目的を達成したい場合,その目標から逆算してクリティカルパスを決定していく,というふうに考えるのがよいだろうから,店をあわてて探すより先に,まずどういう店で何を食べるかが固まっていないといけないのである.さすればそれが核となって結晶が成長していき,ゆくゆくは今ここからの道筋も分かるようになるというものだ.

同僚を交えながら討議を重ねる.ふだんどういう店に行くのかという話から,共通項となる要素を抽出し,純粋な食事のイデアを追い求めていく.味・・・距離・・・

そして得られた結論がこれだ.静かでうるさくない店.ちょっと薄暗い店.自分が田舎生まれ田舎育ちというのもあってか,騒がしい環境,人がたくさんいる環境はあまり耳に合わない.だらだらと思索の羽を伸ばすことができるような,落ち着いた雰囲気が好きだ.紅茶が飲めると嬉しい.だいたい小学校あたりの時分には授業中にぼおっとして空想に耽り,鼻歌を口ずさんでいたような手合いであるから,生来こういった環境が合っているのかもしれない.

とはいえこれらの要素を合体させると,あらかた繁盛してなそうな店が良いということになる.これは良い喫茶店の特徴といってもさしつかえなかろう.その一方でこういった店は常に廃業の危機に瀕しているというリスクを背負わなければならない.味が人を誘い,人がwindymeltを斥けてしまう.そうか・・・

味を損わず人を斥ける(中国の古典風).つまり金である.金は人を斥け,あまつさえ味を向上させる.すばらしいことだ.唯一すばらしくないのは,それが金だということだ.

人生はままならないものですね.給料をブーストして,高級食事を解禁し,ハメ技を使って生産性・幸福度・給料の竜巻を起こしましょう.

ままならないといえば,彼女持ち会社員男性から独身会社員男性に戻りました.飲みに行くぞ

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