良いエントリが無限に出てきてムーヴメントになっている.
自分が今どうなっているのかを自分で把握できれば,困った状態になったときに自発的な休息に入ることができる.安全装置のないリチウム電池から,市販されているモバイルバッテリー並みの安全性になる.
僕も渡り鳥の一群に加わることにします.
状態が悪化している指標
- 何もしたくなくなる
- 手が動かなくなる
- やるべきことがあっても手が動かない.思考が停まってしまう.
- イライラして箱に入る*1
- 胃が痛くなってくる
- ちょっとした騒音に耐えられなくなる
- 思考がちらつきはじめる
- 集中力が切れてきているとこうなりがち.なにか別のことに注意が移りだして,一点にエネルギーを集中することができない状態.
- 衝動的になる
- 秩序が失われていく
- 情報のヤケ食いを始める
- 毒にも薬にもならない,栄養ドリンクみたいなコンテンツを沢山見始める
- そんなのばっかり食べても大きくなれないよ!とおばあちゃんが叱るようなかんじの情報をずっと見る
- こういうサイトは無限に次のコンテンツをサジェストしてくるので,無限に見てしまうし,脳のリソースが減っていく
- 外出できなくなる
- 悲観的になる
- 孤独感に打ちひしがれる
- 自尊心がなくなる
- 元気がなくなる
- 活字,書籍が読めなくなる
- 閉塞感,停滞感を感じる
対症療法
- 休む
- 本質的にはこれしかない
- 職場から遠く離れた温泉などに行きたい
- 武装解除する
- いわゆる「箱から出る」ことを意識する.
- 自分で精一杯な状態になっていると,他者をモノとして見るようになる
- まあ状態が悪化してるからそれができないんだけど・・・
- 承認されていることを思い出す
- ブクマがついた記事,大切な友人
- 人と話す
- なるべく仕事以外の話をする
- 掃除する
- 片付けると精神的にも明晰になってくる
- おいしいお茶とお菓子をいただく
- 暖かくする
体調が良いときの指標
- シャキッとしている
- 仕事ができる
- 自尊心がある
- ジムに行ける
参考図書
- 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 156人 クリック: 3,495回
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↑こちらの書籍は人間が脅威を感じて防衛的なマインドに切り変わった状態について考察し,そこから脱する方法について説明している. 防衛的な状態(この書籍では「箱に入っている」と説明する状態)ではクリエイティビティは作用せず,他人が自分を攻撃していると判断するようになり,自分を正当化するためにさらに他人を悪者にしてしまう. 仕事でうまくいかないとこのような状態に容易に突入してしまうし,この「箱に入った」人間はその攻撃性で他人をも箱に入れてしまう.
いつも「時間がない」あなたに: 欠乏の行動経済学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: センディルムッライナタン,エルダーシャフィール,Sendhil Mullainathan,Eldar Shafir,大田直子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2017/01/07
- メディア: 単行本
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↑こちらの書籍は,人間が求めているもの(金銭,時間,愛情・・・)を得られていない状態を「欠乏」と定義し,その欠乏対象が人間の思考を支配し,長期的で合理的な選択(貯金,スケジュール整理,アクティブな活動・・・)を意識から排除し,短期的で短絡的な選択(借金,先延ばし,他者を回避する・・・)しか見えなくなってしまう現象(トンネリング)について考察している.
- 作者: ジェリー・ミンチントン,弓場隆
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2013/04/27
- メディア: 新書
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↑かつては距離と時間によって隔てられていた人間どうしの自我のぶつかりあいは,情報化社会の到来によってもはや日常的に避けがたいものとなってしまった.こちらの書籍は,現代社会でいともたやすく失われやすい「自尊心」を守る方法について紹介している.
*1:『自分の小さな「箱」から脱出する方法』に登場する概念.他者に対して否定的・防御的になり,精神的に足を取られてしまう状態