世の中には変わった人がいて,家の鍵を締め忘れていないかとか,ガスを止め忘れてないかとか,色々な事が心配になって何度も家に帰ってしまうような人がいるらしいが,人のことを自分は笑えない!
ぼーっとしていると突然何かが不安になって,不安から逃げるようにゲームに没頭したりネットサーフィンをしたりしている.あまりさっきの人と変わらないな.
じゃあ何が心配なのかというと,実は自分でもよく分かっていない.というか,何が不安なのか考えようという発想に全く至らなかったのが面白い.家の調理棚を見ていると唐辛子が置いてある.なぜか不安になって居間に戻る.居間には本が置いてあって,それを見るとなぜか不安になる,といった事によくなる.客観的に書くと明らかに意味不明なのだが,それを体感している主観では異常性を認識できないのでなぜか不安に悩んでいるという状態になる.
ある日突然,一体何の心配してるんだ?という事に気付く.何かあるのではないかという漠然とした不安を感じてはいたけれど,いざ何の心配をしているのかと考えると,実はそこには何も無い,だた暗闇を恐怖として認識していただけ,といった感じで拍子抜けする.