Lambdaカクテル

京都在住Webエンジニアの日記です

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著作物のストリーミングをスワップしたら違法なのか?

英題では"Can we prove its illegality?"ですね!!

どうも、椛川です。最近違法ダウンロード刑罰化に関する話を良く聞くようになりました。

今回成立した法律には疑問点が沢山あるのですが、今回は「ダウンロードってなんだ」について疑問に思ったことを書いてみようかと思います。

「違法なんだから逮捕されてあたりまえじゃないか」といった類の反論を聞きたくないです。その過程の不明瞭さを指弾しているのです。

著作物がストリーミングで配信されることはよくあります。地デジなんかストリーミングの最たる例じゃないですか。
地デジに限らずともニコニコ動画の有料サービスで動画を受信したりするのも著作物のストリーミングだといえるでしょう。

さて、今回可決された法律では、著作物のダウンロードが違法であり、刑罰化がなされるということですが、
ストリーミングは違法でないということです。
しかしながらストリーミングは本質的にはダウンロードしながら再生し削除するってことなので、このあたり政治家の方々は理解してらっしゃるのか疑問です。

それで、このような場合はどうなるでしょう。

  1. あるサイトの著作物をストリーミング配信で視聴する。(有料のアニメサービスとか)
  2. たまたまメモリが不足していた。(もしかしたらキミのマシンは旧世代のWindows98かもしれない。)
  3. システムはこれをHDDにスワップする。
  4. 運悪く(!?)警察が踏み込んできて、コンピュータを押収される。(君の住んでいるアパートのどこかから違法なファイルが送受信されていることを警察か嗅ぎ付けたが、アパートでIPを共有しているので全ての部屋を捜索することになった。たまたまP2Pソフトを所持していたキミは怪しまれてしまったようだ。)
  5. HDDに著作物のflvが残っていたので有罪。タイーホ

こんな可能性もまああるわけです。
実際はほぼありえないのでしょうが、このような場合の解釈が複数存在できる、または想定されていないということは、この法律は恣意的な運用が可能ということです。

違法なダウンロードが刑罰化されたから我々は怒っているのではなく、その運用基準があまりにも杜撰であいまいであることに義憤と恐怖を感じているゆえの怒りなのです。
こんなテキトーな基準で逮捕されたらたまりません。それにこういうものを捜索するのに莫大なコストがかかりますし、何も知らない中高生が取調べを受け、犯罪者として検挙されていく可能性が十二分にあります。

現実と乖離している法律の悪例です。こんな法律誰が書いたんでしょうか。

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