昨日家を出ようとした時しゃがんで靴紐を結んでいたが、勢い良く立ち上がったのと、猫背で前に"のめって"いたのとでアルミ合金製のドアノブに頭を衝突させた。とても痛かったのでしばらくうずくまっていたが、それと同時に痛む頭の中で「また美味しいネタを入手してしまった」と邪悪で馬鹿な心が渦巻いていたのは、今から思うと哀しいことをしていたようだ。人間はそんなことで自己を満たしてはいけないのだ。少なくともドアノブに頭をぶつけて喜んではいけない。
ところでもし仮にも、このドアノブ衝突事件が幾分かの金を生み出したとしたら、僕は「身体は資本」という資本主義の原則を体現したことになるが、定期的にTwitterに現われる「留年ネタ」や「履修登録しなかったネタ」がまさにこれである。彼らはネットの新たな肉体労働階級なのだ。
未だに頭が痛む。たんこぶができた。最近は碌なことがない。ここ一番で落ち込んでいる。あと本を無くした気がする。