もう年末か,といえばまだ早いが,巷ではハロウィンも終わったので(もっとも人手はやや少なかったが)クリスマスソングが流れている.
このブログを見返してみている.なんと2011年からやっているので,かなり長く生きているということになる.
ぱらぱらめくってみると,電子のページはぱらぱら言わないのだが,ああ入社したとか,ああ泥酔しているであるとか,ああ抗鬱剤を処方されて飲んでいるだとか,雑誌に寄稿したな,とか,川に落ちているとか,元気になってきているな,といったことが分かる.
ところが分かるのはそれくらいのもので,あまりに主観的な記述に偏っているので,過去の様子を覗くといったことはできなくて,無限に続く絵本の朗読を聞いているような状態.
出来事を書いていくのが日記としてのリアリティを高めると思っていて,その「こうあった」という事実と,「こう靡いた」というゆらめきとの,両方をコラージュ写真のようにうまく組み合わせればなんか良いものが生まれるに違いない,という気がする.
例えば今はユニクロのスエットを着ていて,上半身はぬくぬくとしているけれど,足先はそうでもないのでひんぱんに指同士をこすり合わせている.キッチンマットを買ったので床における布が占める面積が増えている.といった具合.
おれはこう感じたのだッ!!!ということを描写しようとしてだいたい時間をかけている気がするけれど,心象スケッチよりは現実を切り取るほうが楽かもしれない.