先日、ひょんなことから登壇することになった俺は、普段使っているヘッドセットのマイクの音質のへぼさに気付いてしまった!!(名探偵コナン)
というわけでマイクを購入することにした。昇給したしまあエエか、この間もらった賞与もあるしな。と思って色々マイクで喋ってる動画を見ていたところ、BETA57Aというマイクがかなり刺さってしまった。
このマイクはスーパーカーディオイドといってマイクの指向性がもともと強く、マイクを向けていない箇所の音声はあまり拾わないという特性がある。自分は青軸のキーボードを使っているので、あまりキーボードの音声を拾ってほしくない。また空気清浄機やエアコンが部屋で常に稼動しているので、そういったノイズをなるだけ拾わないような構成になるようにセットアップしている。
自分はこういった楽器系機材を購入するときはサウンドハウスで購入することが多いのだが、画面を睨んでいると偶然タイムセールをやっていて割安にBETA57Aを入手できた。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/69493/
今も実売15400円なので、XLR端子でも構わないという人にはおすすめしたい。もっとも、ボーカル用にはBETA58AというSM58(いわゆるゴッパー)の系譜のマイクが別途存在するので、気に入ったほうを買えばよいと思う。
BETA57A
BETA57Aとは、Shureのマイクである。
- 指向性: スーパーカーディオイド
- 系譜: SM57の系譜
- インターフェイス: XLR端子
- 出力インピーダンス: 290 Ω
オーディオインターフェイス(UR12)
MV7などと違ってBETA57AはXLR端子のみのマイクであり、PCで利用するためには基本的にオーディオインターフェイスを用意して収録する必要がある。今回はUR12というスタインバーグのそんなに高くないやつを同時に購入している。
UR12には通常の白黒タイプと、カッパーカラーのタイプがあるようなのだが、後者が好みだったのでカッパーにした。
UR12は1つのXLRマイク入力(ファンタム電源あり)、1つのハイインピーダンスLINE入力、ヘッドホン端子、ライン出力を持っている。パワーソースをUSBから取るか、別途5VDC電源を使うかを背面スイッチで切り替えられる。ファンタム電源切り替えスイッチがが背面にしかないのが玉に瑕だが、そんなに頻繁に切り替えるものではないので良いとする。
ウインドスクリーン(A57AWS)
マイクで喋るときは割かし近付いて喋ることになる(拳1つ分が適正とよく言われる)のだが、破裂音を出すとその圧力を低周波として拾ってしまい、不快なボフボフ音が収録されてしまうということがよくある。
これを回避するための手段がポップガードであり、マイクの前に網のようなものを置くことになる。しかし今回はより簡便なウインドスクリーンを装着した。A57AWSというやつで、BETA57Aの純正品である。実売1300円ほど。
マイクの細い方からカラー?枠?のようなものを装着し、スポンジ側を頭から被せると、双方にマグネットが入っているのでくっついて軽く保持されるという仕組みになっている。 ただし、これを装着するといかにも業務用といった出で立ちになってしまうし、BETAシリーズ感は無くなってしまう。
これを付けたことにより、明らかにポップ音は回避できている。少し高音の抜けが悪くなったような気もするが、ほぼ気にならない程度。
マイクプリアンプ(DM-1)
ところで、この手のマイクはわりかし出力できるパワーが小さい。目一杯ボリュームをひねってもたいして大きな音量にならないし、インターフェイス側のアンプがへぼくて音が歪んでいくということがある。
他にもいろいろ理由があるっぽいのだが、とにかく電圧が低いので増幅する必要がある。今回はDM1 Dynamiteという直接マイクに突き刺せるタイプのプリアンプを購入した。実売10000円ほど。
職質されたら没収されそうな衝撃的な(アホな)パッケージをしているが、中身は至って普通。ペライチの説明書とアンプ、そして用途不明のステッカーが入っている(マイクにもSHUREのでかいステッカーが入っていた)。
端子はXLRになっているので、マイクにそのまま突き刺すことができる。
マイクアーム(AT8700J)
先日 id:cockscomb が良いマイクに加えて良いマイクアームを購入していた。
ちなみに社内ではMV7のことを最初に導入したcockscombさんにあやかってスコンブマイクと呼ぶのが定着してしまっているのだが、それはまた別の話。 いつしかBETA57AのことをWindyマイクとして流行させたい。
高級アームもなかなか良さそうなのだけれど、予算には限度というものがあり、もうインターフェイスとプリアンプでカツカツになってしまっていたので、比較的廉価な定番品であるオーテクのAT8700Jを購入した。
品質は上々で、思っていたよりも高級感があったので良かった。ちょっとアームが堅い気がするけどめったに動かすもんでもないので良いと思う。
ちなみにマイクホルダーは勝手にBETA57Aに付属するので購入の必要はない。
シールドケーブル
ところでケーブルは学生時代にベースで使っていたカナレというメーカーのケーブルを利用した。信頼と安心のカナレ。どこにでもあるけと頼りになるケーブルだ。それにXLRコネクタとしてノイトリックというメーカのものを使っている。ノイトリックはこの手のコネクタのトップメーカ。要するに定番に定番をくっつけた形だ。
音楽系のケーブルはケーブルとコネクタは別売になっていて、ユーザが適当な長さでカットしてコネクタを付けることが多い。のだが今回は手間だったのでAmazonでそれをやってくれる人に頼んで完成品を購入した。レッドケーブルで1.5メートル。DM-1とおそろいカラーになってカッコいい。自分は音声信号が流れるケーブルは赤とずっと決めている。ベースのシールドも赤い。
全体
たいへん汚い机でそりゃもう申し訳ないのだけれど、実際に使っている全体像は以下のような感じになる。
感想
音質はとにかく良い。思っていた通りの声が録音されていて感動的だった。APEXやってるときも「める君めちゃくちゃ音質良いじゃん」って言ってもらえてハッピー。Discordは細やかな設定ができる分、ダイレクトに音質が分かるからな。一方でZoomやMeetは強烈なノイキャンがかかるのと元々のビットレートも大して高くないようで、あまり分かってもらえていないようだ。
心配していたエアコンや空気清浄機の音を拾う問題だが、これはかなり抑制されている。ソフトウェア/ハードウェア的にリミッターをかければ全然問題のないレベルにまで落ちている。 一方、キーボードをカチャカチャする音はガッツリ拾ってしまっている。なぜかというとマイクアームの都合上どうしてもマイクを口に近付けようとするとキーボードと同じような位置になってしまうのだ。後ろからの音は拾いにくくても真横から近距離でカチャカチャすると普通に音を拾ってしまう。これはアームのセッティングとかノイキャンで乗り切ろうと思う。もしくは収録するときだけHHKBを使ったりしてもいい。
自分の声を出すのは恥ずかしいので、同じマイクで喋っている人の動画を貼ります。
マイク購入の参考になさってください。